【絶対、美術館に行きたくなる!】絵画には見方がある!センスがないんじゃなくて知識がないだけ!だれでも絵画を正しく観れるようになる技術とは?

「休日はどうやって過ごすんですか?」ー「休日はよく美術館にいきますね。」

絵画鑑賞が趣味なんてかっこいいですよね。でも、ぼくたち一般人には”センス”なんてないし、美術館なんて行ってもチラッとみて終わるだけ…。歴史的な背景も知らないし…。と思ってました。

どうやら絵画の鑑賞は”センス”ではないみたいです!ちゃんと見方がありました。歴史的な背景も知っているに越したことはありませんが、それすら絵が教えてくれるように描かれています。

かっこよく美術館を楽しむためには、必ず読んでおきたい本です。

読後の感想としては、絵画って実は「推理」「謎解き」に近いように感じました。なぜこの絵に惹き付けられるのか、そこには謎があります。早くこの知識を使って名画を観てみたい!強くそう思いました。笑

絵だけじゃなくて、写真にも活きてくると思います!インスタにあげる写真もいつもと一味違う、いい写真が撮れるようになるかもしれません。

絵画を観るには目の動かし方があった!?

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私たちは絵画を見ても真ん中に写っている人や物をジーッと見つめて、なんだこれは、と思って次の絵に行ってしまうのがオチ。

下の図は一般学生(左)美術の専門教育を受けたもの(右)目の動かし方の違いを黄色の線で示しています。

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「絵を見る技術」p.11より引用

確かに、初心者は中心の人物に集中してしまっています。それに対し、美術を知っている人の目の動かし方は絵、全体に行き渡っていることがわかっています。

これは、私たちに絵を見る才能やセンスが無いのではなく、ただ単に絵を観る技術がないだけなんです

絵の作者の意図を汲み取る力がないだけ。この本を読めば、ある程度、作者からのメッセージを受け取りながら、絵の見方、順序、経路に沿って目を動かすことができます!

実は、名画は視線を誘導してくれているのです。

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先ほど、作者からのメッセージを受け取りながら、絵の見方、順序、経路に沿って目を動かすことができるようになるといいましたが、名画は見るものの目を誘導してくれているのです。

まず絵の入り口があって、否が応でもこの部分に視線が集約するようにできているのです!この視線が集中してしまう部分のことを、本書では「フォーカルポイント」と読んでいます。

これは絵の作者からの誘導もあってすぐに見つけられるのですが、おそらく絵画の見方の醍醐味は「どうやって視線を誘導しているのか」を鑑賞者が推理することだと思います。

この本「絵を見る技術」では、名画になぜ惹きつけられるのか、どうして名画なのか、初心者の私たちに「謎解き」をしながら進んでいくものです。

だんだん、絵画がわかった気になります!!笑

このように絵の作者の意図や誘導がわかれば、今まで絵を「点」で見ていたものが、「線(つながり)」で見れるようになります

パッ、パッ、パッと描かれた物、人を見ていましたが、それらを繋いだ線を目が追うようになったように思います。

なぜ名画は名画なのか。他となにがちがうのか。

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きっと仕掛けの数が違うのだと思います。視線の誘導や絵のなかに隠されたメッセージ、自然と心地よいと感じる構図・配置が、名画には組み込まれているそうです。

自然と心地よいと感じる構図・配置には、実は幾何学的な理由があります。これが美しさの訳なんだそうです。絵がうまいだけじゃなくて、構図が良く、その構図を可能にするほど、計算高く、頭がいいのだと思います。芸術家はほぼ数学者に近いように感じました。笑

実際に過去の芸術家は、数学者だったり、医者だったりします。

他にも宗教的な背景、文化、歴史を表現していることも多く、うまく描かれているからこそ名画なのかもしれません。そういう意味で、歴史的背景を知らないぼくのような人でも、絵からある程度、歴史的な背景が読み取れるものもあります。当時なにが重要だったのか…とか。それこそが名画の役割なのかもしれません。

早く美術館に行きたい!

この学んだ技術を早く使いたい…。目の動かし方、色の見方、構図の良さ、すべてこなせるわけではありませんが、早く美術館で試したい。笑

 これを読む前と読んだ後では、絵や写真の見方が間違いなく変わります!目の動かし方、色への考え方、歴史的な背景、1枚の絵に費やす時間…それぞれが大きく変化することに間違いありません。

芸術への大きな一歩となると思います。

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